イーダのマンガ探訪

個人的にお勧めなマンガやアニメなどを上げていきます

さあ、机上の空論をはじめよう。「二科てすらは推理しない」

空を飛ぶ変な女の子

「親方!空から女の子が!」というかんじではありませんが

超絶美少女の二科てすらと出会ったのは通勤列車の中であった。

ごく普通の既婚サラリーマンである百地俊太(桃太郎)は

毎日使う通勤電車の中で煩悩と良心、そして人の波と戦っていた。

その日はたまたま彼の近くで可憐な女子高生が人の波にもまれていたのだ。

何とか彼女を人の波から守りつつ、過剰に接近しないように

踏ん張っていたところ、彼女は突然こう言い放った。

「この人痴漢です!」

 

ふしぎ少女二科てすら

痴漢と訴えられ、桃太郎がうろたえて無実を証明しようとしても

周囲が彼の言う事を聞いてくれるわけが無い。

絶望の淵に立たされていた彼を救ったのは

ひとりの少女の声であった。

サラサラの長い髪にヘッドホンを付けたその美少女は

どう見ても彼らの状況が見えなそうなところから

桃太郎たちの事の顛末を証言しようというのだ。

「よっこいしょ」とばかりにヘッドホンを外す彼女

外したヘッドホンからはブラームスの音楽が聞こえてくる。

女子校生にしては渋い趣味だ。

その少女、二科てすらはこう告げた。

「次の停車駅まで約三分で解決しよう」

「私の思考実験で!」

あ・・・ちょっと変な子だ・・・

 

 

なぜ彼女は空を飛ぶのか

この不思議少女二科てすらを次に見たのは

河原で寝そべっている時橋の上に佇む影だった

自殺!?

焦って駆け付け何とか止めようとしたところ

大爆笑された。

 

ざんねん美少女仁科てすら?

こんな感じでてすらに振り回される桃太郎ですが

相手が美少女となれば悪い気はしないものです。

たとえ彼が既婚者だとしても。

最初にも書きましたが、桃太郎は既婚者のサラリーマンです。

そんな彼が女子高生と行動を共にすれば怪しい事この上ないですね。

実際てすらからも

「歳が一回りも離れた異性の間に友情など成立すると思うのか馬鹿者め」

「そういうのを変態というのだ」

と言われてしまいます。

 

仁科てすらは考える

しかし、彼の善性を見込んで行動を共にする事になります。

そして、なんのへんてつもない日常から違和感を探し

起こり得るトラブルを解決してしまう。

桃太郎はそれに付き合わされ、彼女に手を貸す事になるのですが

おっさん口調のてすらと桃太郎のコンビがなかなか小気味良く

ついつい物語に引き込まれてしまいます。

てすら本人にもまだまだ秘密が隠されているのですが

それはストーリーの本質でもありネタバレになりますので割愛させていただきます

ちなみに作者はローゼンメイデンPEACH-PIT

 こんな感じの漆黒ストレートロングの美少女が出て来ます。

そして今日もてすらは桃太郎をお供に日常の中に

思いを巡らしながらこう言うのです

「さあ、机上の空論をはじめようか」