イーダのマンガ探訪

個人的にお勧めなマンガやアニメなどを上げていきます

ギャル+地味子=尊い「ギャルとぼっち」

一見正反対なふたり

何かt人を遠ざけようとして孤独でいたがる地味子な陽菜

いつも周りに人が集まり、にぎやかで人付きのするギャルの林原さん

そんな事で陽菜は林原さんをちょっと苦手に感じていた。

だが、そんな林原さんは陽菜にも構わずどんどん距離を縮めてくる。

「そのポーチかわいい!」

「陽菜かわいい!」

「いっしょにお弁当食べよう!」

などなど・・・

なぜ彼女はこうも人の領域にズカズカ入ってくるのか

しかも好意丸出しで。

陽菜はいつもこう思う

「私はギャルが苦手だ」

 

 

 

友達なんていらないと思ってたけど

陽菜はとあることをきっかけに「友達」というものに絶望していた。

だったら友達なんて作らなくてもいいし

一人でいた方が気が楽だ。

なのになぜ彼女はこうも自分にくっついてくるのか?

ほかの友達と大騒ぎして遊んでいればいいじゃないか。

そうは感じていたけど

林原さんというのは、けっこう人を見ていて

贔屓をしない。

クラスカーストでは上の子が陽菜とぶつかって転んだ時も

平等に扱ってくる。

一度無理矢理タピオカ飲みに連れていかれた時も

1時間並んでいても楽しそうにしている

とても不思議な子だけど、

彼女はその時その時を「大事なもの」

として楽しんでいるのだ。

そんな姿勢と、とにかく自分の事を

事あるごとに「かわいい」と言ってくれるのは

悪い気はしないかな。

 

陽菜という女の子

林原さんから見た陽菜というのは

孤高の存在でカッコイイ

グループに入っていなくても卑屈なところが無いし

凛としている。

自分はギャルが好きだし今の自分がかわいいと思うし

やめようとは思わないけど

陰口くらいは言われているだろう。

ある日教室に入ろうとしたら、案の定私の悪口を

行ってる子たちが居た。

その時同意(同町圧力)を求められた陽菜が

「それがあなたたちに実害があるの?」

「無いならスルーでいいじゃない」

「もし単なる噂なら彼女に失礼だよ」

とズバっと言ってのけたのだ。

見た目の華奢でかわいい感じとは裏腹に

なんてカッコイイんだろう!

絶対友達になりたい!

 

ふたりの共通点

このふたりは

「人を見た目だけで決めつけない」

「贔屓をしない」

「個人として独立している」

という点が共通点のように見えます。

ギャルである林原さんが陽菜に憧れているなんて事は

陽菜は思いもよらないのですが

「友達になりたい」

「一緒に遊びたい」

という好意とその圧に屈して

キャラは変わらないものの

だんだん親密になっていく過程が見ていて非常に微笑ましいです。

 

そして卒業、その前にちょっと素敵な先生も

このマンガは2巻で卒業式を迎えて完結となりますが

その前にちょっと素敵な先生が出てきます。

柳先生というベテランの女性教師

林原さんの友人が男性教師に化粧の事で注意を受けている時に

「そうねえ、つけまつげを外せば落ち着いたお化粧になるんじゃないかしら?」

という感じでソフトな感じて化粧そのものには怒らない。

なぜなら社会に出たらお化粧は絶対必要な物だから。

就職組で授業をさぼっている子にも

「目標が見つからないというのは可能性がまだ無限にあるという事よ」

と、ソフトにではありながらも

生徒を社会人として送り出す事に重点を置いています。

あまり陽菜や林原さんとは接点が無い先生ですが

非常に印象に残りました。

 

この作品、巻数も少なく手軽に読めるし、

なにより読後感が非常に良いです。

ぜひ手に取ってみてください。