イーダのマンガ探訪

個人的にお勧めなマンガやアニメなどを上げていきます

ファンタジー+ビジネス=「狼と香辛料」

ラノベ→アニメ&コミカライズ

狼と香辛料が初めてアニメ化されたのが2008年なので

もう干支で一回りしたことになります。

今回は久しぶりに異色のファンタジー作品、「狼と香辛料」について

書いていきたいと思います。

 

狼と香辛料(1) (電撃コミックス)

狼と香辛料(1) (電撃コミックス)

 

 元々は2006年にライトノベルで始まったものですが

当時はまだ転生物などはあまり無かったように記憶しています。

そしてファンタジーと言えば「剣と魔法」が定番ですが

狼と香辛料では、基本ロレンスの証人としての知恵と知識で

難問を乗り越えていく事がベースになっていきます。

一神教の普及中のファンタジー

この作品の世界観として面白いのが

一神教が勢力を広げている最中であるというところです。

その為各地で宗教が絡んだ戦があり

商人としては武器や作物など、行商から店を持った店主に

成り上がる絶好の機会ともなっています。

ロレンスは、そんな夢を見る若い(若くないか?)行商人です。

一方ホロはパスエロという村で麦の豊作を司る神として崇められていましたが

とある思いからロレンスの荷馬車に潜り込み、一緒に旅をする事になります。

宗教革命と農業革命

ホロはその知識から「方策が続けば土地が痩せる」という事をよく理解しており

麦の出来不出来をコントロールしていましたが、人間にはそれも

「ホロの気まぐれ」としか受け止められていませんでした。

ですので、領主が新しい生産方法を伝えるという話があると

ホロをないがしろにしていまいます。

元々は気まぐれからロレンスの荷馬車に潜り込んだホロでしたが

これを機に自分の故郷や友人の事を知るためにロレンスと旅をする事となります。

 

これは一神教が広まる事で地方の神が邪神や悪魔にされてしまった

現実世界でも起きた過去がモデルとなっていて、非常に興味深い部分です。

これ以降もホロ=狼の神様というのは一神教から邪悪なものとして

とらえられていく事になります。

経済の勉強にもなる?「狼と香辛料

ロレンスは欲のある行商人ですから、色々な仕事をします。

また、「為替」という制度や「信用買い」「先物買い」など

現代の経済でも行われている事がこの世界でも当たり前のように

行われているところも非常に興味深いです。

小説は苦手という方も、アニメやマンガを読むと

これらの事が理解しやすくなるかもしれません。

また、先にも書きましたが、ホロという、ほぼ「絶対兵器」があるのに

基本解決するのはロレンスの商人としての知力で

ホロはその力を使う事はあっても基本ロレンスを手助けするだけです。

これこそがこの作品の面白いところで、下手にホロの力を

使えば教会に目を付けられる恐れがある。

だからホロの正体はより慎重に隠さなければならないし

おいそれとその力を使うわけにもいかない、というわけです。

海外でも大人気な狼娘「ホロ」


狼と香辛料 オープニングテーマ「旅の途中」Full

キャラクターデザインとしては、私はアニメ版が一番好きなのですが

ホロは海外、特に欧米でかなり人気があったようです。

彼らの反応を見ていると、どーも「ケモナー」が多いのかなーという

気がしないでもないですが・・・ゲフンゲフン

見た目は十代半ばで見た目は人間の寿命から見たらほぼ変わらない。

しかも数百年生きた知識を持っているとなれば

嫁になってくれたら理想なのかもしれませんが

何せ元が巨大な狼、しかも神として崇められたこともありますので

間違っても怒らせたり浮気でもしたら恐ろしいを通り超えたことに

なるかもしれません。

3期はまだか!(T T)

私個人の見解としては、一期、二期ともアニメは良くできていたし

人気もあったとは思うのですが

これから面白くなる!

というところで二期が終わり、三期を楽しみにしていたのですが

どうやら打ち止めになってしまったようです。

円盤の売れ行きとか悪かったのかなぁ。

私も円盤はBox版でしか買ってないので

偉そうなことは言えないのですが・・・

んで、香辛料ってなんぞ?

狼と香辛料」の香辛料とはなにか?

ロレンスが商売に扱うものは毛皮や武器などが多く

小さいけど高価な香辛料などは出てきません。

これは、ロレンス自信が「小さくても香辛料のように価値のある者になりたい」

という思いと。「香辛料も扱えるような商人になりたい」という

ふたつの意味合いがあります。

旅をする物語で22巻まで続いた人気作という事で

魅力的なキャラクターもたくさん出てきます。

「剣と魔法」や「俺強えー」系ではないファンタジー

見てみたいという方には絶対おすすめできます。