イーダのマンガ探訪

個人的にお勧めなマンガやアニメなどを上げていきます

本物に学ぶLGBT「性転換から知る保健体育」

LGBTの中でもTは別枠?

草彅剛主演の「ミッドナイトスワン」、剛の演技が凄いと

トランスジェンダーの方にも大好評のようです。

よく、性的マイノリティとして、LGBTという単語が使われますが

L=レズ

G=ゲイ

B=バイセクシャル

T=トランスジェンダー

となりますね。

LGBの方は相手の性が自分と同じであったりするのですが

トランスジェンダーの場合、実際の性と自分の脳で認識している

自分の性が違うという事で、他の方とは方向性が全く違います。

今回は、実際に性転換をした漫画家、小西真冬の「性転換から知る保健体育」

をご紹介します。

性転換手術の大変さ

「ミッドナイトスワン」の中でもトランスジェンダーの主人公、凪沙は

術後の経過に苦しめられますが、この作者も手術した後に

かなり大変な想いをしたそうです。

なにせ元からある性器を取り出して女性の性器を作り出して

身体の中に埋め込むわけですから、ほぼ改造人間ですよ。

しかし、そこまでの苦しみを覚悟しても彼女らは手術を選択するのです。

自分の性が一致しないというのは、私のような者には分からない

苦悩があるのでしょう。

性転換したからこそ知る女性の大変さ、男性の大変さ

何と言っても女性、男性両方経験している人の言う事ですから

性差についての事は説得力があります。

特に「男性には女性のこういう所を知って欲しい」という話には

性転換手術した、実体験をした人でなければわからない

説得力があります。

特に性行為についての事は元男性が言うだけあって

なるほどと思わされる事が多いです。

また、男性から女性になる経緯で起きた珍事件なども

色々載っています。

こういう事も学校で教えた方がよくない?

作中で語られている事ですが、男は女の事を知らなさすぎる!

という事でしょう。

日本はまだまだ性に対して閉鎖的で、開放的に見えるのは

上辺だけなんだと思います。

特にエロビデオなどでの知識など興味本位でやっても

相手は喜んでくれてるんでしょうか?

私もこれは疑問に思ってましたが・・・

アクロバティックな体位とか意味無くない?

というような事も男性側は知っておいた方が良いかもしれませんね。

体験に勝る説得力無し

性転換を実際にした人というと、KABAちゃんとかはるな愛などがそうですね。

テレビなどではまだこういった人たちを

「お笑いの道具」としてしか見ていないように私には感じられてしまいます。

実際には彼女らは(はるな愛は性別登録は男性だそうですが)

色んな生きにくさを感じ、決断し、行動し、そして自分の欲するものを手に入れた。

それが何より素晴らしい事なのだと、この本を読むと理解できます。

けっこうお笑い要素的に書かれてはいますが

トランスジェンダーの事も含め女性の事を知りたいという人は

この本を手に取ってみる事をお勧めします。